inner menに出逢う旅 by INDEA〜第5話〜
インドの空はいつもぼんやりくすんでいる。
普段、澄んだ空気と空の下で暮らしているからか、外を歩いてると目も鼻もムズムズする。
そうはいってもここプーネはインドで国内8位という人口規模の大都市にもかかわらず、
最も緑の多い都市ともいわれているらしい。
そんな大都市に際だつ緑の楽園 OSHOリゾートにたどり着いた。
ここに何故、訪れてみたかったかはわからない。
OSHOの瞑想会に参加したこともなく、本も読んだこともない。
まわりに何人かサニヤシンというOSHOの弟子といわれる人が何人かいたことと
何年か前にここOSHOリゾートにいったことがある友人が2人ほどいた。
ほとんど、前情報なしという状況でここにたどり着いた。
しかも英語も話せない。我ながら、どこかが壊れていると感じさせる行動である。
メインゲートをくぐるとそこは本当に楽園という言葉がぴったりな空間が広がり(残念ながら写真撮影は禁止されている)
そこにいる人たちはまるでアニメーション映画にでてくる妖精やキャラクターのよう。
ハミングしたり、遠くから聞こえる楽しい音楽のリズムにのりながら、
私のIDを登録したり、ここでの過ごし方を教えてくれる。
ウェルカムセンターには日本人の可愛い女性が通訳してくれた。
日本人と会えて、ホッと胸をなでおろす。
宿泊する部屋やレンストランやカフェの場所、瞑想ホールに少しの日用品とここで過ごすための衣装が売っているギャラリア(昼間はマルーンカラーのローブ。夜のイブニングミーティングには真っ白なローブをみんなが着用する)、そして両替所やトラベルエージェントまで敷地内にある。
英語ができないわたしにオランダ人の女性がウェルカムガイドとしてついてくれた。
身振り手振りのボディランゲージと少しの単語で会話しながら、
各、場所へと案内してくれる。
私よりは少し年上であろうとおもうその女性は、あちらこちらとリゾート内を案内してくれる際に、私の手をしっかりとにぎりながら引っ張っていってくれる。
女性同士で手をつなぎながら、歩くだなんて、子供の頃以来のことかも。
その手のあたたかさとやわらかさで
ココロがやわらぐ。
どうやら毎日各瞑想ホールで開催されている瞑想会に参加できるだけではなく、自分の興味のあるグループワークや個人セッションにも体験できるらしい。
そして、ここで体験できる今のわたしに必要なプログラムを提案してくれる。
「貴方は何のためにここにきたの?」「どんなふうになりたい?」
「今、気になることは何?」
日本人女性に通訳してもらいながらこう答えた。
「体にある慢性症状を改善したい」
「体が記憶している感情のパターンに引っ張られている気がする」
というように答えたと思う。
南インドの旅からずっと続いている排便時の痔の出血。それが継続することでおきる貧血。それと口の中にたくさんできている口内炎。
このあたりの症状についてはなぜ、このような慢性症状になるのか、どんな心の癖が
そうさせているのか、自分がどうなっている時に発症するのかなどは、
自分の内側にはいり観察しある程度、理解できるようになってきてはいる。
でも、それがまた今どうして発症しているのかという事実は
おそらくここにくる前日にアパートメントであけてしまった、
あの過去の扉につながっているのだろう。
「出産後からできた痔の出血。(家で落ち着いた生活をしているとほとんどでなくはなっている、旅にでたり生活リズムがくずれるとなりやすい)
この症状になる前は、鼻血がでていた。子供の頃からずっと。大量にでて出血がとまらなくて貧血になる。
とにかくいつもどこかしら出血して止まらなく、貧血になる。
この症状を話すと、
「いったいあなたの人生に何があったの?」
「幼女の頃に性的虐待にあっていたことが原因だとおもう」
と答えた。
「わかりました。貴女に最善のプランをたてましょう。ワタシはここでの仕事をもう辞めてしまっているのだけど、最初のセッションはワタシがします。ワタシのセッションで基盤を作り、それから、この人のボディワークを2回うけて、あと、この人のタッチヒーリングをうけて、最後は日本人のファシリテーターのセッションをしましょう。」
とわたしのここでのスケジュールがプランニングされた。
後で聞いたのだけれど、この最初に基盤のセッションをしてくれたイタリア人の女性は
リゾートに訪れたのは8年ぶりだったらしい。そしてもうここでは仕事をすることはないと
思っていたそう。
いつだって与えられたシナリオは誰にとっでも完璧である。
to be continued
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